メダカは飼育だけでなく、繁殖も人気な魚です。
効率良く繁殖させるためには、卵の産み場になる「産卵床」が必要不可欠ですが、種類が多くどれを使えば良いか悩んでしまうことも少なくありません。
そこで、今回はメダカの繁殖に欠かせない産卵床の種類と特徴を解説します。
AQUAさん
メダカの繁殖には産卵床が欠かせない!
「産卵床」は、メダカが卵を産み付ける場所で、これがないと散らばって採卵しにくかったり底に沈んで親に食べられたりと、効率よく繁殖させることが難しくなります。
そのため、メダカの繁殖に必要不可欠なものと言っても過言ではありません。

メダカの産卵床の種類とメリット・デメリット
メダカの産卵床には、
- 水草
- 人口産卵床
- シュロ
など、さまざまな種類があります。
それぞれに特徴とメリット・デメリットがあるので、繁殖させるペースやスタイルに合わせて使い分けましょう。
水草
(ビオトープ/浮草)ホテイ草 国産(ホテイアオイ)(5株) 金魚 メダカ
メダカの産卵床には水草がよく用いられます。
「ホテイアオイ」が一般的で、
- マツモ
- アナカリス
- アマゾンフロッグピット
といった水草が産卵床になります。浮いているものに産卵する傾向があるので、放っておくと沈んでしまう種類の水草は向いていません。

メリット
水草は産卵床としての役割はもちろん、水質改善効果も期待できます。
水中の栄養(硝酸塩など)を吸収して成長するので、富栄養化を抑え、きれいな水質を保つことが可能です。
デメリット
水草は環境が合わないと枯れてしまいます。
そのまま放っておくと水質が悪化してしまうため要注意。
また、稚魚の餌にもなる“グリーンウォーター”で飼育しようとしても、水草があると栄養を吸収してしまい植物プランクトンが増えません。グリーンウォーターを飼育水にする場合は、水草を入れない方が良いでしょう。
人工産卵床
ジェックス メダカ元気卵のお守り産卵床 4色(青赤緑白) 4個入
アクアリウムメーカーから販売されているスポンジ製の産卵床です。繊維にカビを抑える成分があり、付着した卵にはカビが生えない、といううれしい機能があります。
扱いやすいので、メダカの繁殖に取り組んでいる多くの方が愛用しています。
メリット
丈夫で水草のように枯れることもなく扱いやすいです。
スポンジ部分は、産み付けられた卵が確認しやすいので、採卵する場合にも重宝します。
デメリット
扱いやすい反面、価格は少し高めです。
本格的に繁殖させたい場合は、たくさん産卵床が必要なので、値が張ります。ただ、枯れて使えなくなることもないことから、長い目で見ると経済的という考え方もできます。
シュロ
スドー メダカの棕櫚産卵床 小
「シュロ」は、ヤシ科の植物の繊維で、メダカの産卵床として使うことも少なくありません。加工されているものと素材を自分で加工して使う2パターンがあります。
メリット
茶褐色で、産み付けられた卵がとても見つけやすいです。
繊維自体が丈夫ということもあって、長期間使用することができます。
デメリット
加工されているものは、少し値が張ります。
未加工物のものは価格が安い反面、加工する手間が面倒です。人工産卵床と比較すると、あまりメリットがないため、使用頻度は高くありません。
メダカの産卵床は自作できる
メダカの産卵床は、水切りネットや毛糸を使って自作することもできます。
手間を惜しまなければ、産卵床を比較的安くたくさん作ることができる方法です。
産卵床を浮かべてメダカを効率よく繁殖させよう
メダカの産卵床には、
- 水草
- 人工産卵床
- シュロ
といった種類があり、産卵だけでなく水質改善も望むなら水草、卵の発見しやすさなら人工産卵床やシュロがおすすめで、それぞれの特性を活かして使い分けることが重要です。
効率よく繁殖させるためにも、産卵床を有効活用してみてください。



アクアリウムに関する質問はこちらから!