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品種による違い | 強い弱い?飼育方法・繁殖のポイント

品種によって強い、弱いはあるの?

メダカの品種の違いは大きく分けると体型の違い 普通種 光体型 ダルマ体系 ヒレ長 アルビノ 透明鱗 さらに特徴として、体外光やラメ、体内光等様々な品種があります。もちろん緋メダカや白メダカ、黒メダカも同じメダカです。最近改良メダカ、観賞メダカと言われる品種は、1匹の変わりメダカを累代固定してきた品種の事をそう呼びます。

原種のクロメダカは人に慣れにくく、逆に白いメダカは警戒心が弱い

原種である黒メダカは非常に警戒心が強く中々人に慣れません。しかし改良メダカは人に飼われ続けているので、人の姿見れば餌を貰いに来たり、指を水面につけるとつついて来たりと非常に慣れています。面白いことに黒系の改良品種はその原種の遺伝子を継いでいるのか多少他の品種のメダカより警戒心が強かったりします。逆に白系のメダカは懐きやすくさほど警戒心を持ちません。原種由来の警戒心を持つメダカ場合、餌をあげても隠れてしまったりするので、少し飼育に気を使わなければいけない事もあります。飼育するにあたりそういった意味での飼いやすさは、繁殖も容易ですので、強いと言われ、また神経質な品種等は環境になれるまで産卵繁殖しないので、弱いと言われることがあります。

アルビノは注意して育てる必要あり

特定の品種の例ではアルビノメダカは目の赤いメダカですが、メラニン色素の欠乏の為、黒の色素が完全に無いので、目に流れる血液が見えるため、赤い目に見えます。この品種は稚魚の時は特に注意が必要で、日に当る事による日焼けが、致命的な火傷になってしまう為に1㎝程度のサイズまでは日陰で管理することとなります。最近のアルビノメダカはアルビノ誕生時の様な本アルビノではなく様々な交配が行われ、残ってきた品種です。故に黒い目の遺伝子も残されているので、成長と共に紫外線にも適応出来ているのだと思われます。ただし兄弟アルビノ同士の累代を重ねると、アルビノの血が濃くなり、成長速度がより遅くなり、産卵サイズを超えるまで、日に当てると体調を崩したりします。

透明鱗メダカ、光体型メダカも繊細な飼育管理を

透明鱗メダカは他の品種に比べ虹色色素胞が欠如しています。原因は解りませんが、この品種は水交換時にphショックを起こしやすいです。ですのでより注意深く水交換の際には水合わせを行ってください。また脂肪種もできやすいので、動物性たんぱく質の多い餌等を与えている場合は、少し控えめに給餌した方が良いでしょう。

光体型のメダカは、誕生から十数年経っています。当初改良メダカは体型と言う意味では、繊細な選別が行われていませんでした。残念ながら骨が曲がったり、内臓の位置が上についてしまったりと、何かと光メダカは体型が崩れてしまうメダカが多いです。同系統の普通種との交配で体型矯正をしたり、親メダカをの選別ではしっかりと曲がりのないメダカを選び繁殖されています。光メダカの飼育の際には種親導入時に良くその曲がりが無いか、場合によっては専門店、ショップ店員さんと確認後、導入することをおすすめします。しかしながら沢山産卵するメスや、狭い容器でその親メダカを管理していると、購入時曲がりの無かったメダカも曲がって来ることがありますので、諸々日々の観察をし確認しましょう。

かわいいダルマメダカには繁殖のコツがある

ダルマメダカは丸くて短くてとても可愛らしい品種のメダカです。改良メダカはこのメダカから始まったといっても過言ではありません。誰が見ても愛嬌のある姿で、とても人気です。しかしこのダルマメダカもいざ飼育繁殖となると、ある程度の知識とテクニックが必要とされます。

元々その体系から無精卵が出やすい為、水温低めの春の繁殖などはうまくいかなかったりします。これを防ぐのはダルマから生まれた半ダルマ(ダルマより少し体型が長い)のオスを親に選び、あまり深い水槽や容器を使わない方が、受精率も上がり繁殖しやすくなります。うまく容器の下に潜れない事もありますので、冬季の飼育水の凍結などが心配される時期は、屋外飼育の場合一時的に屋内に避難させてあげると、無事冬越しできます。

人気のヒレ長メダカは深めの容器での飼育がおすすめ

近年登場のヒレ長メダカですが、文字通りヒレが伸びる品種です。体型は普通種、光体型、ダルマ体系と様々な体型が新品種として登場しています。特に特徴的なヒレの伸びるメダカですが、ヒレ場が故の注意しなければいけない点もあります。まずはヒレが伸びるので、そのヒレをしっかりと支えるための筋力を鍛えてあげましょう。メダカは筋トレできませんが環境筋力をつけてあげる事が出来ます。ヒレの伸びるサイズは産卵の少し前のサイズになります。(1.5cm程)この頃より深めのサイズの飼育容器を準備して頂き、上下運動させるようにしましょう。もちろん餌も重要です。しっかりとカルシウムを摂取させてあげましょう。またヒレ長メダカはおぐされ病など、ヒレが病気になりやすいので、少し早めの水交換がおすすめです。

このように同じ親メダカから採卵繁殖したとしても、その育て方1つでメダカの仕上がりは大きく変わります。そこもメダカ飼育繁殖の楽しい部分だと思います。

異なる品種の混泳について

最後に他の品種のメダカとの混泳ですが、こちらは元々同じメダカですので、基本的には可能です。ただし、ダルマ体系と普通体型では泳ぐスピードが違います。アルビノメダカは黒目のメダカより視力が弱い為餌を見つけて食べるのが少し遅れます。

このように品種の特徴(強い、弱い)をよく理解しつつ混泳させてあげるようにしましょう

記事監修 花小屋 店主 戸松具視さん

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