生まれたてのメダカの稚魚を眺められるのは繁殖に成功した証で、つい嬉しくなってしまうものです。
しかし、この時期はとても小さく口に入る餌も限られるため、少しでも大きな餌は食べることできません。そのうえ、餓死しやすいこともあって、メダカの成長段階のなかで、1番難しい時期といえるでしょう。
そんなときに効果的なのが「生き餌」です。種類によっては非常に小さく嗜好性が高いこともあり、稚魚期の餌には欠かすことができません。
そこで、今回はメダカの稚魚におすすめの生き餌をご紹介します。
AQUAさん
メダカの稚魚に生き餌を使うメリット
メダカの稚魚期に生き餌を使うメリットは3つあります。
- 稚魚でも食べられる大きさ
- 嗜好性が高くよく食べる
- 稚魚の好きなタイミングで食べられる
メダカの稚魚はとても小さく、食べられる餌は限られますが、とても小さな種類の生き餌であれば問題なく口に入れることができます。さらに、動くこともあって嗜好性が高く積極的に食べてくれるのも嬉しい点です。
また、入れておけば好きなタイミングで食べられるので、餓死しやすい稚魚にとってはとても効果的な餌といえます。
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メダカの稚魚期におすすめの生き餌は、
- ゾウリムシ
- ブラインシュリンンプ
- タマミジンコ
この3種類です。
それぞれ特徴があって与えるタイミングが異なるので、稚魚の大きさに合わせて使い分けましょう。
ゾウリムシ
藤めだか (活餌)(濃縮)ゾウリムシ インフゾリア(500ml)
「ゾウリムシ」は今回ご紹介するなかで、1番小さな生き餌です。
稚魚が孵化してから1週間程度で食べられる大きさなので、餓死を防ぐためにも用意したい餌といえます。スポイトで水ごと吸って、稚魚に与えましょう。
通販で生きたゾウリムシを売っているので、稚魚が孵化する前に準備しておくと良いです。増殖させながら使用したい場合は、エアレーションをかけグリーンウォーター(クロレラ)や米のとぎ汁といった餌になるものを与えます。
ブラインシュリンプ
テトラ (Tetra) ブラインシュリンプエッグス 20cc
「ブラインシュリンプ」は、ゾウリムシよりもひと回り大きな生き餌です。
とても栄養価が高いので、丈夫なメダカに育てることができます。ゾウリムシを食べるようになって、しばらくしたら少量のブラインシュリンプを与えてみてください。
食べているようであれば、そのまま与え少し大きいようであればゾウリムシに戻しましょう。通販で入手できますが、販売しているのは“乾燥卵”なので孵化して使用する必要があります。
水温を26度程度に調整した塩水(4%程度)を作り、必要な分だけ卵を入れて強めにエアレーションをしておくと24時間ほどで孵化します。水面に浮いている卵の殻は避け、水中を泳いでいるブラインシュリンプをスポイトなどで吸って濾してから与えます。
孵化直後から時間が経過するにつれ成長して栄養価も下がっていくため、孵化したらできるだけ早く与えましょう。
タマミジンコ
タマミジンコ 400ml(100匹~[生体]
「タマミジンコ」はブラインシュリンプよりもさらに大きな生き餌で、孵化後1ヶ月程度のメダカが食べられる大きさです。
通販で入手して、グリーンウォーター(クロレラ)や専用の人工飼料を与えると、増やしながら稚魚に使用することができます。スポイトで水ごと吸ったり目の細かい網ですくったりなどして、給餌しましょう。
ミジンコ・インフゾリア繁殖促進飼料 ムックリワーク 100g
生き餌だけでなく人工飼料も与えよう
スドー 特撰メダカの餌 稚魚用 30g
生き餌は嗜好性が高く優れた餌ですが、合わせて人工飼料も与えましょう。
栄養バランスが良く、より健康的に育てることができます。
メダカの大きさに合わせて生き餌を使い分けよう
メダカの稚魚に与える生き餌は、大きさに合わせて使い分けることが大切です。
小さい順に、
- ゾウリムシ
- ブラインシュリンプ
- タマミジンコ
なので、成長段階によって最適な生き餌を与えることが丈夫で健康的なメダカに育て上げる近道といえます。
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