メダカを繁殖させたり品種をかけ合わせるとき、匹数を気にしていますか?
たくさんのメダカを1つの水槽に入れても増えますが、数を調節することで効率よく繁殖させることができます。また、品種をかけ合わせる際にも数を気にしないと、思ったような模様や体色を生み出すのは難しいでしょう。
そこで、今回はメダカの繁殖や品種をかけ合わせるときの理想的な匹数について解説します。
AQUAさん
メダカを繁殖させるときの理想的な匹数
メダカを繁殖させるときの理想的な匹数は5匹程度が良いでしょう。
あまりに数が多いと給餌や採卵などの世話に手がまわらなくなり、かえって効率が落ちてしまいます。
もちろん、これより多く10匹程度でも管理できれば問題ありません。ただし、オスとメスの比率には注意する必要があります。効率よく繁殖させるためには、オスよりもメスの割合を多くするのが一般的です。
オスが多いとメスの負担が大きく、体力を消耗してしまいます。そのため、オスが1匹の場合はメスを2~3匹入れるようにしましょう。
ペアリングが上手くいくと毎日産卵することもあります。
品種をかけ合わせるときの理想的な匹数
品種をかけ合わせるときの理想的な匹数はオスとメスの1匹ずつ、計2匹です。
これ以外の割合ではどのオスとメスが交配したのかわからず、目的の品種を作出したり固定したりなどするのが難しくなります。1:1であれば、その心配はないので、この匹数を基準にしましょう。
ただし、理想的は形質を持ったメダカが複数いる場合はこの限りではありません。
例えば、紅白のメダカを交配させる際に紅い色を濃くしたいとします。
その場合は紅が濃いオスとメスをかけ合わせる必要がありますが、紅が濃いメスが2匹いてどちらをかけ合わせても、都合がよければオス1匹に対してメス2匹でも問題ありません。
それでも繁殖しないときの注意点
「オスとメスの匹数や割合を調節しているのに繁殖しない」
そのような場合は他の原因がある可能性があります。
繁殖しないときの注意点をピックアップしたので、チェックしてみてください。
そもそもオスメスがそろっていない
メダカの飼育を始めて間もない時期にやってしまいがちなミスが、”雌雄の判別ミス”です。
メダカの雌雄は背ビレと尻ビレで見分けるのが一般的で、ひし形の尻ビレと切れ込みのある背ビレを持つオスに対して、メスは尻ビレが尾に近付くにつれて細くなり背ビレの切れ込みもありません。
見慣れてしまえば間違うことはありませんが、慣れないうちは悩むのも仕方がありません。横から観察できる水槽やケースに入れて特徴を把握するのも良い方法です。
オスとメスの相性が悪い
相性が悪いと、他の条件がそろっていても繁殖しません。
「メダカは繁殖させやすい種類」という認識があると、意外と陥りやすいミスです。
しばらく一緒にしても繁殖する気配がない場合は、ペアを変えて挑戦してみてください。意外とあっさり繁殖することがあります。
環境が繁殖に適していない
繁殖に適した環境でなければ繁殖することはありません。
- 水温
- 日照時間
- 給餌量
などをもう一度確認してみましょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。繁殖に最適な条件を解説しています。

メダカの数を調節して効率よく繁殖や品種改良しよう
メダカを効率よく繁殖させるためには「オス2匹に対してメス3匹、計5匹」
を基準に数を調節しましょう。匹数は増やしても問題ありませんが、メスの割合を多くすることを忘れないでください。
また、品種をかけ合わせる場合は「オスとメス1:1」が理想的、ということを念頭に置いて、品種改良や固定に望みましょう。
今までずっと元気だったメダカたちが、どんどん死んでいき、しまいには6匹いたメダカが残り1匹になってしまいました。どうしてでしょうか・・・・
ひとつの容器で飼っているメダカが次々に死んでしまう場合は、病気、または水質の悪化の場合がほとんどです。<br />
また、急激に暑くなったときも酸欠で弱ることがあります。<br />
水換えと水温に注意する必要があります。