「ケンカ」はどんな生き物にも付き物で、メダカも例外ではありません。
あまりにひどくなると、メダカが傷付いたり弱ったりしてしまうため飼育者は注意する必要があります。
そこで、今回はメダカ同士がケンカしてしまう原因と対策をご紹介します。
AQUAさん
メダカ同士の喧嘩の原因
ケンカしやすい気性だったり繁殖期のオス同士が争ったりと、メダカ同士がケンカする原因はさまざまです。
パターンによって対策が異なるので、原因を把握したうえで問題解決を試みましょう。
気性の荒い個体
メダカにも性格があり、なかには気性の荒いものがいます。
そのようなメダカがいると、弱い個体を追いかけていじめてしまうことも少なくありません。放っておくと、攻撃対象になっているメダカが疲弊してしまうので要注意です。
サイズ差がある
サイズに大きな差があると、大きいものが小さいものを攻撃してしまう場合があります。
小さなメダカはまだ体力がないため、少しのケガが致命傷になってしまうことも。また、サイズ差によってはケンカを通り越して“共食い”につながることもあるので、早急に対処する必要があります。
異なった品種を混泳させている
異なった品種のメダカを混泳させている場合もケンカすることがあります。
近年はメダカの品種改良が進み、ショートボディやヒレの長い品種が数多く作出されています。なかには泳ぎが上手くない品種もいるので、そのようなメダカと機敏に泳ぐメダカを混泳させるとケンカにつながることも珍しくはありません。
特にヒレの長いメダカは攻撃対象になりやすいため、要注意です。
繁殖期に起こるオス同士の争い
繁殖期になるとメスを奪い合って、オス同士がケンカする光景を見かけます。
子孫を残すために争うのは仕方のないことで、しばらくすると片方が諦めることが多いです。しかし、あまりにも長期化する場合は対策が必要になります。
メダカ同士のケンカ対策
メダカ同士のケンカ対策にはさまざまな方法があるので、実践できるものから試してみてください。
また、争いの原因で対策が変わるため問題点を明確にしてから対策に移りましょう。
気性の荒い個体を隔離する
ケンカの原因になっている気性の荒い個体が判明している場合は、隔離してしまうのも効果的です。
しばらくしてから水槽に戻すとパワーバランスが変わって上手くいくことがあります。
サイズや種類を合わせる
サイズ差がケンカにつながっているようであれば、大きさによって飼育容器を分けるのも良いでしょう。
この方法はケンカだけでなく共食い対策としてもよく用いられます。また、品種の違いでケンカが起こっている場合にも効果的で、体型やヒレの長さが似たような品種を同じ飼育容器で飼うことをおすすめします。
飼育密度を高くする
少し意外かもしれませんが、あえて飼育密度を高くすることでケンカの頻度を減らせることがあります。
これは縄張りや特定の個体が攻撃対象になっている場合に効果的で、たくさんのメダカを入れると縄張りを作ることができず、ケンカが収まる場合があります。また、特定の個体が攻撃されず対象が分散されるといった効果も。
この方法はメダカに限らず熱帯魚でも用いられる方法です。ただし、過密飼育は水が悪くなりがちなので水質管理を怠らないようにしましょう。
飼育容器大きくする
飼育容器を大きくすることによって、メダカ同士が出会う頻度を下げケンカが起きにくい環境を作ることができます。
また、争いの際に弱い個体が逃げられるスペースを作るといったメリットも。飼育スペースの確保といったハードルもありますが、シンプルかつ効果的な方法です。
隠れ家になる水草を多めに入れる
ケンカが起きても逃げられる隠れ家があると被害が大きくなりません。
隠れ家には水草が効果的で、同じ種類だけを入れるのではなく表層はホテイアオイ、底から中層にかけてマツモといったように配置すると立体的な隠れ家になります。
メダカ同士のケンカを防止して住みやすい環境作りを心がけよう!
対策してもケンカが収まらない場合は、いくつかの方法を合わせて試してみてください。
例えば、「飼育容器を大きくした上で水草の量を増やす」などすると、より効果的な場合があります。
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