屋外でメダカを育てていると、なぜか少しずつ減っていくことがあります。
死んで底に沈んでいるわけでもないのに姿が見えない、そのような場合は「天敵の存在」を疑いましょう。
天敵には飼育容器に侵入する生き物と、どこからともなくやって来てメダカを食べて去っていく2種類がいますが、どちらの場合も放っておくと被害は大きくなるばかりです。
そこで、被害を最小限に抑えるためにも屋外飼育で気を付けたい天敵とその対策をご紹介します。
AQUAさん
メダカの天敵とその対策
メダカは小さく飼育容器から移動することができないので、狙われると格好の餌になってしまいます。
そのため、メダカが減ったり天敵の痕跡を発見したりなどしたら、すぐに対策しましょう。
ここでは天敵の種類と対策をご紹介するので、襲われる可能性が高い生き物を重点的に対策してみてください。
ヤゴ
トンボの幼虫であるヤゴはメダカの天敵のなかで一番厄介と言っても過言ではありません。
どこからともなくやって来て飼育容器に卵を産み付けます。そして、孵化したヤゴは次々にメダカを食べ、気が付けば大幅に減ってしまっていることも。
特に飼育ケースが深かったりグリーンウォーターだったりなどする場合は視認が遅れ被害が大きくなりがちです。
対策としてはネットで覆うことが一番効果的です。トンボが通れない網目のネットで水面を覆うことによって侵入を防ぐことができます。もし、侵入してしまった場合は見つけ次第取り除く、もしくはメダカを違う容器に移動してから丸洗いすると良いでしょう。
また、いち早く発見するためにも浅めの容器で飼育することをおすすめします。
ボウフラ
メダカの格好の餌であるボウフラも小さな稚魚にとっては天敵になります。
ヤゴと違い稚魚が少しでも成長すれば食べられないので脅威は小さめですが、あまり気持ちの良いものではありません。ボウフラは蚊が卵を産み付けることで発生するため、飼育容器を目の細かい“蚊帳”で覆うと効果的です。
侵入してしまったら、スポイトで地道に吸い出して親メダカの水槽に入れましょう。良い餌になります。
その他水生昆虫
侵入することは稀ですが、タガメやミズカマキリ、タイコウチ、ゲンゴロウといった水生昆虫が入ってしまう可能性があります。
あくまで“イレギュラーな存在”なので、あえて対策する必要はありません。もし、気になるようであればヤゴと同じ方法で対策しましょう。
カエル
被害は大きくありませんが稀にカエルもメダカを食べてしまうことがあります。
ネットで覆う、もしくは見つけ次第、網ですくって飼育容器から退けましょう。
鳥類
鳥類がメダカを狙うのも珍しいことではありません。
カワセミやカラスなど、魚を食べる鳥類は多く目立つこともあってメダカは捕食対象になりがちです。おまけに一度場所を覚えると定期的にやって来るという厄介な一面も。
対策としては水面をネットで覆って、さらにその上に重しを置きます。ネットだけではめくられてしまうことがあるので、重しで抑えることが重要です。
哺乳類
イタチやテンといった哺乳類にも要注意です。
特にアライグマは甚大な被害をおよぼすことがあるので、早急に対策する必要があります。しかし、力が強いこともあってネットに重しだけでは防ぎきれない可能性が高く、金網にコンクリートブロックなどで重しをすれば防げることもあります。ただ、世話をする際にとても面倒なので、あまりおすすめしません。
確実な方法としては室内に避難させるか、専門家に頼んで駆除してもらう方法があります。非常に凶暴なので、間違っても自分で駆除しようとしてはいけません。
天敵対策で被害を最小限に!
天敵対策で一番重要なのは「飼育容器に近付かせない」ことです。
被害を受けていても、メダカの数が減るまで気付かないことが多く半数まで減って初めて天敵の存在を知ることも少なくありません。そうならないためにも、あらかじめ飼育ケースを覆っておくなど、対策を怠らないようにしましょう。
メダカの屋外飼育
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