メダカは、「ビオトープにも最適」ということをご存知でしたか?
水温と水質が変わりやすいビオトープと丈夫なメダカは相性が良く、導入する生体として人気があります。ただ、水槽とは立ち上げ方が少し異なるので、いざ始めようとしても戸惑ってしまうことも少なくありません。
そこで、今回はビオトープでメダカを飼育する方法をご紹介します。
AQUAさん
メダカはビオトープに最適な観賞魚
「ビオトープ」は、ベランダや軒先など、ちょっとしたスペースで魚の飼育を楽しめる人気のジャンルです。
基本的に照明やろ過フィルターは必要なく、少しの飼育器具で手軽に始められることも魅力といえます。ただ、屋外ということもあって、水温や水質の変化が大きく環境の変化に強い丈夫な魚が好まれます。
その点、メダカは、
- 水質の悪化に強い
- 低温から高温まで適応可能
- 酸欠に耐性あり
など、とても丈夫なので、ビオトープに最適な魚と言っても過言ではありません。また、品種改良によってきれいな品種が数多く作出されているため、“観賞魚”として楽しむこともできます。
初心者にメダカをおすすめする理由5選!飼育経験がない人はメダカから始めるべき?メダカをビオトープで飼育するための準備物
メダカをビオトープで飼育する場合、初めに準備物をそろえましょう。
- 飼育容器
- 底砂
- 水草
- カルキ抜き
飼育容器は、プラスチック製や陶器製のものがおすすめです。プラスチック製は、軽量かつ安価で扱いやすい反面、紫外線に弱いです。一方で、陶器製は重く値段も高い傾向がありますが、強度があり見た目もおしゃれといったメリットがあります。
底砂には、「赤玉土」や「荒木田土」がおすすめです。価格がお手頃で水質浄化能力が期待できます。水草は、必要というわけではありませんが、水をきれいにしてくれたり見た目が華やかになったりと、ビオトープに向いています。
丈夫で産卵床にもなる「ホテイアオイ」や「アマゾンフロッグピット」、「カボンバ」あたりがおすすめです。また、水道水には魚に有害なカルキ(塩素)が含まれているため、「カルキ抜き」で除去してから使用しましょう。
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ビオトープを作る手順を解説
ビオトープは、使用するものが少ないので簡単に作ることが可能です。
具体的な手順は、
- 飼育容器の置き場所を決める
- 底砂を敷く
- 流木や岩を使ってレイアウトする
- 水を注ぐ
この4つの工程だけなので、初心者の方でも気軽に挑戦できます。
飼育容器の置き場所を決める
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飼育容器の置き場所は、常に日光が当たるよりも時間帯によって日陰になる場所が良いです。夏の日差しによる水温の上昇を抑えることができます。
ただし、まったく日光が当たらないと、メダカや水草が健康的に育たない場合もあるので、1日に8時間(繁殖時は13時間以上)程度を目安にしましょう。
底砂を敷く
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飼育容器に底砂を敷く場合は、水草を植えるのであれば5cm程度が目安です。
水草を入れない、もしくは浮草がメインなら3cm程度でも問題ありません。片側を高く盛って陸上部分を作り観賞植物を植えることもできます。
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流木や岩を使ってレイアウトすると、より一層華やかに仕上がります。
好みではありますが隠れ家になるので、ケンカを抑制したり天敵から隠れたりとメリットも多いです。
ゆっくり水を注いだら完成!
底砂を巻き上げないよう水を注ぎます。
すぐにメダカを入れたい場合は、カルキを除去した水道水を使いますが、基本的に1週間程空けて生体を入れることをおすすめします。立ち上げて間もないと、魚に適した水質に整えてくれるバクテリアがいないため、水質が不安定です。
1週間以上経過して、環境ができあがってから迎え入れた方が失敗するリスクが少なく済みます。
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ビオトープは、準備物も少なく手軽に始められる人気の飼育スタイルです。
メダカとも相性が良く室内と違って飼育スペースも確保しやすいので、初心者の方にもおすすめします。
「メダカの飼育を始めたい」
「魚や水草を眺めて癒されたい」
といった際に、ビオトープに挑戦してみませんか?
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