メダカは飼いやすい魚ですが、飼育環境に気を付けないと病気になってしまいます。今回は、大切なメダカを病気から守るための注意点5つと、万が一病気になってしまったときの対処法をご紹介します。
AQUAさん
メダカは病気にかかりやすい?
日本に昔から生息していたメダカは本来丈夫な魚で、厳しい環境の変化にも対応できます。しかし品種改良を重ねたメダカの中には環境の変化に弱かったり、病気になりやすいものも存在します。さらに、飼育下ではスペースが限られているため急な環境の変化が起きやすく、その分メダカも病気にかかりやすくなるといえます。
こんなときは要注意!
・泳ぎ方がいつもと違う
・体を水槽などにこすりつけるしぐさをする
・底のほうでじっとしたまま動かない
・白い糞をするようになる
・体に白い点がある
・白いモヤ(カビ)がついている
・ヒレがとけている
このような様子は、飼育環境が悪化していたり病気を発症しているサインです。
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室内飼育であれば少し余裕のある水槽のほうが理想的。特に水流がゆるやかなフィルターがおすすめです。
メダカを病気から守るための注意点5つ
メダカの病気は早期に発見できれば治ることも多いですが、進行していると治らずそのまま弱って死んでしまいます。ほかのメダカにうつると、最悪全滅する可能性もあります。このような事態を防ぐために、メダカを病気から守る飼育方法をまとめました。
注意点①水替えを定期的に行う
メダカを病気から守るために一番大切なのは、水替えを定期的に行い水質を悪化させないことです。週に一回、水槽の1/3ほどの水替えをしましょう。水替えのときは専用ポンプを使用すると、底に落ちた糞も簡単に取り除くことができます。飼育水は一見きれいに見えても、アンモニアなどの毒素が溶け込んでおりメダカにとって非常に有害です。
毒素を分解してくれる濾過バクテリアを定着させるために、フィルターを設置し環境を整えましょう。底砂の使用や水草を入れることも、水質を安定させるのに有効です。
注意点②日光やライトの光を当てる
日光に含まれる紫外線には、メダカの免疫力を上げる、ビタミンを作りだす、骨の形成を助けるなどの役割があります。そのため稚魚のうちに十分な日光を当てておくと、丈夫なメダカに育ちます。さらに日光には細菌を減らす効果もあるので、メダカが病気になりにくくなります。
室内飼育の場合はメダカの体内時計を整えるためにライトをつけましょう。朝と夜の区別をしっかりつけることはメダカのストレスを減らし、健康を維持するのに役立ちます。
注意点③過密飼育をさける
過密飼育はメダカにとってストレスになるとともに、水質の急激な悪化につながります。ストレスや水質の悪化は病気の原因になるので、1匹につき1リットルの水量を目安に飼育するのが望ましいです。
注意点④急激な水温差
急激な水温の変化はメダカのストレスになり、体調不良にさせてしまいます。体調不良になり免疫力の下がったメダカは病気を発症しやすくなるので、気温差が大きくなる季節の変わり目は特に注意しましょう。保温ヒーターを使うと水温を一定に保てるので、メダカの体調も安定します。25℃前後に設定しておけば、細菌の活動を抑えることもできるので病気の予防にもなります。
注意点⑤怪我をさせない
水槽に飾りを入れてレイアウトを楽しむ際は、とがった部分がないかしっかり確認します。とがった部分でメダカの体が傷つくと、そこから細菌が入り込み病気になってしまいます。メダカを網で移動させるときも、傷つけないように優しくすくうように気を付けてください。
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底砂の中の老廃物も簡単に吸い出せる。水量の調整も可能。
病気を発症してしまった場合の対処法
メダカが病気を発症してしまったら、すぐに対処しなければいけません。メダカの異変を早期に発見し素早く対応することで、病気から回復させ生存率を上げることができます。
病気の対処法①病気のメダカを隔離する
病気のメダカを見つけたら、すぐに違う容器に移動させます。早く隔離しないと、ほかのメダカにも病気がうつる可能性があります。病気を発症したメダカを隔離した後は、もといた水槽の水を普段より多めに替えます。また、水質は悪化していないか、水温の急激な変化はなかったかなど、飼育環境を一度見直してみましょう。
病気の対処法②塩水浴や薬浴をする
病気になってしまっても初期の状態なら、水替えや塩水浴で治る場合があります。塩水浴には免疫力を上げたり、殺菌効果があります。塩水浴は粗塩やメダカ専用の塩を使用し、0.3~0.7%の濃度になるように調整して行ってください。塩は水草や貝、エビに影響を与えてしまうので、水槽にそのままいれることはせず、隔離したメダカにのみ使用します。
塩水浴をしても治らない、病気を発見した時点ですでに進行していた場合には、専用の薬を使用します。治療薬は、必ず病気の症状に合ったものを使ってください。間違った使用をすると、メダカは死んでしまいます。用法・容量を必ず守り、メダカの様子を見ながら慎重に使用しましょう。
病気の対処法③水槽をリセットする
病気になったメダカが一匹で、早期に発見できた場合には隔離した後に多めの水替えで様子を見ます。しかしその後も次々病気になってしまう場合には、水中に細菌や寄生虫などが大量にいることが考えられますので、水槽をリセットすることをおすすめします。全ての水や底砂は捨て、フィルターも交換しましょう。
水槽は水道水できれいに洗ったあと、日光に当て殺菌します。お湯を使うと消毒もできるのでさらに安心です。
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AQUAさん
こんにちは❗️皆さんに聞きたいんですけど、何回買ってもメダカが死んでしまうんですけどどうしてか分からないんです。
何回買っても、ということですと、やっぱりお迎えする水槽の水質や環境に問題があるように思います。ゆっくりと水づくりをして、メダカをお迎えしてみてはどうでしょうか。
メダカが水槽の下の方で口をパクパクしています。
おなかを付けてじっと動きません。
どうしたらいいのでしょうか?
成魚であれば寿命かもしれませんし、若魚であれば何らかの病気、体調を崩していると思います。メダカが他の魚たちと一緒に泳げない状態になってしまうと、かなり衰弱している場合が多いと思います。